カメラにおいて、画素を微細化することで得られる恩恵は多い。

その最たる例が解像度。

解像度が大きいと、それだけ写真が繊細になり、人間の肉眼での見た目に近くなる。

ただし、画素数を上げるとそれだけ画素のピッチが小さくなる。そうすることで感度が悪くなったり、ダイナミックレンジが小さくなったりする。

ただし、半導体というのは技術的に進歩するものである。

10年前のフルサイズCMOSイメージセンサの2400万画素と、現在のフルサイズCMOSイメージセンサの2400万画素ではその特性値(つまり画質)はまったく異なる。もちろんイメージセンサだけでなく画像処理技術の進化もそれに貢献している。

現在の技術で言うと、2400万画素のフルサイズCMOSイメージセンサと4200万画素のCMOSイメージセンサでは約倍・半分の関係で画質に差分がある。もちろん、同じ技術を用いれば1画素の特性は画素数が少ない方がよい。

しかし、1画素を鑑賞するユーザはそこまでいるのだろうか。

いや、カメラのユーザでいうと、1画素の鑑賞をする人は多い。

ただ、こと鑑賞者というと、1画素を拡大して確認したりはしない。モニタに全画面表示や、A3、A4に印刷されたものを見るレベルである。

そこで強いのが高画素機である。

モニタ上では画素を合成する形で表示されるため、当然画素数が多い方が合成してモニタの1ドットを表現する為の画素も多く、そうなると1画素単位のノイズの寄与が平滑化されてノイズが少ないように見える。

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サムネイルは当然のことながら、全画面サイズでも耐えられる画質。

がしかし、Flickr上で拡大してもらえると、ノイズの多さに気付かれることと思う。全画面であればISO6400くらいまではα99iiは耐えられるが、ISO3200でピクセル等倍鑑賞はかなり辛い。

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こちらはISO1600の写真。

ISO3200と同じく全画面でもOK。ISO1600レベルであれば拡大しても大きな粗は見えない。

ISO低速限界オートが働いており、シャッタスピード1/60未満になる場合はISO感度での調整がカメラ側で入るのでこういう感じになっているが、実際α99iiは手持ち1秒でも普通に撮れる手振れ補正を積んでいるので、画質を犠牲にして感度を上げずとも、もっと露光時間で稼ぐこともできた、ということは申し上げておこう。

 

α7R2とα7R3とα99iiは同じイメージセンサを積んでいるので、基本的なノイズ特性は同じなのだ。絵作りは若干違うのと、α99iiにはトランスルーセントミラーが入っているので半段ほど露出不利にはなっている(はず)